※この記事は以前に私が別で書いていた記事の転載、改変したものです。
陰キャに決まってますよね(偏見)
そもそも陰キャとは、「陰気なキャラ」の略ですが、本当に陰気かどうかは問われないと思います。
元来は陰気でなくても、スクールカーストで低い位置にいて、人と接する機会が少なければ陰キャです。
高校デビューを考えないものとしたとき、小中高の12年間を似たような環境下で過ごすことになりますから、その影響は計り知れません。
では、陰キャはどうして地下アイドルにハマらなければいけないのでしょうか。
結論から言うと、地下アイドルは陰キャの承認欲求を満たし、セルフ・エスティームを高めてくれるからです。
結論を言っても、良くわからない人が多いと思ので、詳しく見ていきましょう。
1、陰キャは承認欲求の強さは異常
まずは心理学のお勉強です。
①生理的欲求
食べたい、寝たい、うんちしたい。
②安全欲求
安全に暮らしたい。
③社会的欲求
集団に属したい、仲間が欲しい。
④承認欲求
他者から認められたい。
自分の力で何かを成し遂げたい
この欲求は①が満たされると②が現れ、②が満たされると③が現れてきます。
基本的に日本で暮らしていれば、①~③は自然と満たされることが多いと思います。
よって、日々の生活で④の承認欲求をどう満たしていくかが重要になってくるわけです。
陰キャの人はこの承認欲求が、陽キャに比べて満たされにくい傾向にあります。
陽キャの人は目立つ分、他者から認められやすいですが、陰キャはそうはいきません。
だから陰キャは心のどこかで「認められたいよー!」となっているのです。
追記:アドラーは承認欲求は自分を不自由にするものとしており、承認欲求なんて飛ばして自己実現していこうぜ!!と言ってたり言わなかったり。
2、承認される陽キャ、されない陰キャ
そもそも承認ってなんだろう、ということについて見ていきましょう。
承認とは「認めること」なのですが、何を認めるかによって、大きく3段階に分けることができます。
①存在承認
存在自体を認めること。あいさつなど。
②行動承認
結果は問わず、行った行動を認めること。
③結果承認
行動は問わず、出た結果を認めること。
①は最も承認されやすいです。なんてったって、挨拶されるだけでいいんですから。
その後、②、③の順番で承認機会は減っていきます。
しかし、実は陰キャは①すら満たされていないことが多いんです。
だって友達少ないし。。。
地味だから行動も見られてない。。。
よって、テストで高得点を取ったときや、意外な才能を発揮したときに、ようやく③が認められることになります。
でも、結果を出せる機会なんてそう多くはないですよね。
つまり、陰キャは誰にも認められないまま生活をしているわけなんです。
そんな誰からも承認してもらえなかった陰キャを唯一承認してくれるのが、地下アイドルです。
今まで承認されることがなく、承認欲求が溜まりに溜まった陰キャは確実にハマってしまうのです。
ぶっちゃけ地下アイドルじゃなくても、承認されれば陰キャなんてイチコロなんですが、地下アイドルが最も陰キャを承認するのに適しています。
3、地下アイドルが陰キャを承認するのにふさわしい理由
それでは、なぜ地下アイドルが陰キャを承認するのにふさわしいのでしょうか。
理由1:かわいいから
べつに可愛くない地下アイドルも5万といるんですが、置いときましょう。
外見が良いことは、人間として生物として優れているということですから、優れた人から承認されてうれしい!となるわけです。
なんなら異性から承認されてうれしい!ていうことです。
友達も少なく、異性から相手にされない陰キャにとっては、こんなにうれしいことはありません。
理由2:人気がないから
この人気がないというのは、TVなどのメディアで活躍するメジャーアイドルと比べて、ファンの数が少ないという意味です。
地下アイドルは、多くても数百人の熱狂的ファンに支えられて活動しています。
キャパが少ないということは、それだけ1人のファンに接している時間が長いということです。
だから、ファンの名前をおぼえてくれたり、ファンの性格などをアイドル側が把握してお話してくれたりするわけです。
つまり、今まで陰キャがされてこなかった「存在承認」をしやすい環境にあるのです。
理由3:ファンが自主的に動けるから
地下アイドルの文化として生誕祭というものがあります。
アイドルの誕生日を祝うってやつですね。
多くの地下アイドルの現場では、ファンたちが自主的にカンパを募ってプレゼントを渡したり、工夫を凝らします。
この誕生日イベントで、アイドル自身が全くいらないプレゼントでも、がんばって用意したことに対する「行動承認」は必ずなされます。
今まで、地味で目立たなかった陰キャたちが、しっかりと目立てる場なわけです。
理由4:アイドルとファンが共同体をなしているから
先ほども述べたとおり、地下アイドルは数少ないファンに支えられて運営されています。
イベントが成功するかしないかは、アイドルのパフォーマンスにもよりますが、意外とファンの盛り上げ方によるところも大きいわけです。
ファンが働いて稼いだお金は、CDを買うことによってアイドルの運営資金になります。
その意味でファンとアイドルは共同体なのです。
だから、そのアイドルが売れた時には、ファンは「ワシが支えたから売れたんや」となりますし、なかなか売れないアイドルに対しては「この娘にはワシが必要なんや」という感情が芽生えます。
このように小さな規模だからこそファンは、自分が他者から必要とされていることを実感していくのです。
この他者から必要とされている自分自身を大切に思う気持ち、自分が他者から価値のある存在なんだと思う気持ちを「セルフ・エスティーム」と呼びます。
セルフ・エスティームが高いと、人間の精神は安定した状態になり、様々なことに精力的になります。幸せだと感じることができます。
地下アイドルは日々のイベントで「存在承認」をし、生誕祭やプレゼントで「行動承認」をし、自身が売れる結果を出すことで「結果承認」をすることで、陰キャたちのセルフ・エスティームを高め、幸福感を与えているのです。
だから陰キャは絶対に地下アイドルにハマってしまうんです。
4、陽キャに生まれ変わる陰キャ
セルフ・エスティームが高まったことによって行動力をつけた陰キャは、オタク歴が1年にもなるとオタクコミュニティの中では既に陽キャになっていることでしょう。
元陰キャの陽キャが増えたアイドルの現場はどんどん盛り上がり、売れていくことになります。
そして、無事に地下を卒業しメジャーになってしまったアイドルは、元陰キャを承認する機会を失っていき、承認されなくなった元陰キャたちは、承認欲求を満たすためにファンをやめて、新たな地下アイドルのところへ行ってしまいます。
しかし、十分に承認欲求が満たされれば、オタ卒(オタク自体を辞めること)を選択する人もいます。
オタク活動でセルフ・エスティームが高まり、上がったモチベーションを学業や仕事に注ぎ込むという選択です。
承認欲求が満たされ、セルフ・エスティームが高まった結果、⑤自己実現欲求が出てきたのです。
5、結局何が言いたいのか
人間は社会的な動物です。
誰かに認められないと、力を発揮できません。
逆に言えば、誰かに認められるとモチベーションが上がって、力を発揮します。
だから陰キャの皆さんは、しっかり承認してくれる地下アイドルにハマるべきなんです。
承認欲求が満たされれば、セルフ・エスティームが高まり、自己実現欲求が生まれます。
色々なことにチャレンジしたくなります。
人生に張りが出ます。
スクールカーストの中で、なかなか日の目を見なかった陰キャのみなさん、一度地下のライブハウスに足を踏み入れてはいかがでしょうか。
何かが変わるかもしれません。あと、テキーラ売ってます。
終わり